獣医学科の就職活動
(公務員編)
安定。日の丸親方。終身雇用。倒産無し。・・・この不況時代においてなんて甘美な響きだろうか。。。獣医学科の就職先の1/3から半分近くをしめる公務員。志している人もたくさんいるだろう。オイラは公務員には興味なかったのであんま詳しいことは書けませんのであしからず・・・。
獣医学科の就職活動(公務員編)
公務員。 臨床獣医師のあふれかえる昨今では、公務員を志望する獣医学生も増加し、多い所では3分の1〜2分の1くらいが公務員志望だって大学もある(公衆衛生学講座は公務員志望が多い、ってか全員?)。やっぱり安定は大事だ! しかし、そう簡単に公務員になれるなら苦労はないわけで様々な関門を突破せねばならない。地方公務員試験第一次試験は6月中〜下旬ごろに行われる。一次試験は主に筆記試験がメインで、一般教養(国数社理英から政経、倫理、他幅広い)・専門試験(公衆衛生学や伝染病学、解剖学などの獣医専門科目)が行われる。 各2〜2.5時間という大変な長丁場である。
一次試験の結果は7月上旬に発表され、見事合格を果たしてもまだまだ終わりではない。 7月中旬〜8月上旬に二次試験が行われ、論文試験、面接試験、適性検査、集団討論などなどさらに盛りだくさんの試験が行われるのだ。 そして8月中旬に最終合格者が発表されるというわけである。地方公務員はたいてい募集1人って所が多く、そのため倍率も10倍程度となるけっこうな難関である。もう夏まで勉強勉強である。早い人は5年生の年明けから勉強を始めだす。しかし、要領のいい人なら4月くらいから初めてもなんとか間に合うらしい。ま、でも早めにやっておくにこしたことはあるまい。おまけに卒論の実験もやらなければならないし。
この公務員試験、場所によっては別の日程の所もあるけど、ほとんどは同一日程に行われることが多い。それは何故か? だって、いろんな所受けれたら、受かった中から行く所を選べるわけ。つまり、一番イイ所に行って、ヨソが蹴られちゃうのだ! 特に地方の県庁とかは必死。「来てくれる人」に合格を与えたいワケで、滑り止めで受けられても困るのだ! だから、併願がなるべく出来ないように同じ日に一斉に行われるのだ。そうすりゃ、試験受けに来る人ってのは、とりあえずはそこが第一志望なのだろうから、安心して合格を与える事ができるワケである。いや、これがホントの理由かどうかしらんけど、本音はそうだと思います。んなわけで、やはり地元は多少なりとも有利だというウワサ。しかし、探せば併願できるところもけっこうあると思うので一発勝負ではなく色々チャレンジするのもいいだろう。大変だけどね。。。
ちなみにオイラは公務員試験は受けてません。つか、受けるつもりもサラサラありませんでした。就職決まったし、試験勉強が絶対、大キライだから。だって公務員試験は獣医専門だけでなく、一般教養(高校程度の復習から倫理・哲学・政経など頭痛を起こしそうなものまで)もたっくさん勉強しなきゃならないんだもの。 あ〜、めんどくさそー。
あと、ここでは触れてないが国家公務員も当然ある。たいがいは農林水産省か厚生労働省、いわゆるエリートキャリアってやつ? もう、これはハンパじゃなく難しいらしい。学年で最も優秀な人種達が受けてやっと1〜2人合格するようなシロモノである。よ〜っく下調べして勉強して覚悟を持って望んでちょうだい。
あ、それから地方にしろ、国家にしろ獣医師国家試験落ちたら 「ハイ、サヨウナラ」 だからね・・・。