ポリクリ実習



 獣医学科といえども医学のはしくれ! 臨床実習はかかせません! ってわけで近年オイラの所属する某大学で行われるポリクリ実習なるものの実態を暴露だっ!

ポリクリ実習
 ポリクリって何じゃい? 聞いた事ないかい? ほら、医学部でやってる・・・ドラマとかマンガで聞いたことない? ポリクリってのは医学部の学生が各科(外科、内科から眼科やら小児科やらもういろいろ全部)を回って実地の勉強をするってもんなんだけど、なんと、我が某大学獣医学科でもそのポリクリを2年ほど前から取り入れて、実践的な実習を試みようとしているわけなのだ! いや〜、なんて最先端なこった。欧米並みだね! 他所の大学でもやってるんかどうかは知らんけど。しかし、その背景には数年前より国家試験合格率が激低という現状を打破するべく、臨床分野の力をつけるために行われるようになったとかならないとか・・・。しかし、悲しいかな。本校家畜病院には「内科」「外科」しかないという寂しい現実があるのだ。2つだけでポリクリ実習って・・・。
 さて、実習では学生5〜6人で1班となり、各班は1週間交代で内科・外科で実際の臨床現場(付属家畜病院)に立ち会って勉強する事になる(計2週間)。この間は毎日早朝8:30から朝のミーティング(約1時間ほど昨日の症例や当日の予定などを話し合う)に参加しなければならず、数週間に渡って朝の弱い学生達を苦しめ続ける。が、逆に言えばこれらの臨床系研究室に属している学生は毎日こんだけ大変だという事であるね。ミーティング終了後、9:00〜9:30くらいからいよいよ診療開始! といっても患畜が来なければお話になりませぬ。運の悪い日(良い日?)は患畜がさっぱり来ず、ヒマヒマ状態となってしまう。運良く(悪く?)患畜が来院したあかつきには、学生達は診療風景を眺めつつ、必死にメモなぞを取る。カルテのチェックもかかせない。が、たいてい臨床の先生は飼主に読まれないようにとの配慮(?)からか非常に読解の困難な文字(ドイツ語ではない、日本語です)で書いているため、学生達はその解読作業にいらぬ労力を費やさざるをえないものである。そのようにメモりつつ、たまに保定とか簡単な処置をやらせてもらえる事もあるようだ。

 授業がある場合は無論、授業優先となっている。他所はどうなのか知らんが、ウチの大学病院は診療は基本的に午前(9:00〜11:00)しかやっていない(ウチはどうも病院としてのヤル気はあまりないようである・・・)。なんとか午前の診療をくぐりぬけ、昼飯をすませると、午後からは手術(外科の場合)の時間だ! 基礎講座の学生達は実習で数回しか見たことがないので、大変貴重な経験となること請け合いであり、運が良ければ(悪ければ?)実習ではお目にかかれないような珍しい症例や手術を見れる事も! しかし、手術いかんによっては夕方6〜7時くらいまかかることもままあり、もうこれは完全に運の世界である。手術が少ない方が良いと思うか、たくさん見たいと思うか? ようは本人の気の持ちようだねっと。
 一方、内科はというと・・・特にすることありません! 入院患畜の世話とか、寄生虫検査とか血液検査とか他の内科的診断検査法を教えてもらってなんとか時間を潰しつつ、とりあえず時間までお茶飲み室でくつろいでおく。夕方、だいたい4〜5時くらいになれば終了となる。
 
 そんなこんなで、ようやくその日が終わっても、翌日の朝ミーティングのために本日の症例の病気について調べなければならず、が、しかし、朝早く起きなければならないので早く寝なきゃならん!という葛藤がまたまた学生達を苦しめる事になる・・・。

 ところでポリクリってなんの略なんでしょーか? → ポリクリはドイツ語で「Polyklinik」とあらわすらしい。「poly=複数の」、「klinik=clinic、臨床教育」という意味があり、これらをくっつけた「複数の科による臨床教育」なんて感じの意味なんでしょう。



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