恐怖の骨洗い
解剖学実習で使用されるホネ。これらの骨は解剖学講座の人々がせっせと作成したハンドメイドである。そのため実習中に解剖学生の命の結晶とも言うべきこの骨を、愚かにも破損してしまった罪深い学生は「骨洗いの刑」に処せられるしきたりになっている。
恐怖の骨洗い
恐怖の骨洗いとは・・・? 毎年、解剖や病理解剖で用いた検体の骨を取り出して骨標本を作製しているのだが、その過程で骨についてる肉片などを除去するため、数日間〜数週間に渡って蛋白質を溶かす液体に漬けたり、漂白剤に漬けたり、磨いたりしなければならない。が、これがすこぶる臭いというウワサ! 日に日に肉が腐っていくんだから、まぁそれも至極当然。夏場はまさに修羅場となるらしい・・・。
というようなウワサの骨洗いの様子を運良く?見学できた。とある、夏の早朝、解剖学講座の学生・助教授総出で解剖舎に集合! まず、ちょっと驚いたのが、臭くナ〜イ!(ベルナルド風) そう、かねてよりすさまじい異臭と聞いていたがほとんど腐敗臭はしない。ここまでの段階にくると、ほとんど肉片は無くなって骨そのものだけになっているのである。そ・の・か・わ・り・・・あついアツイ暑い熱い! なんでも最後の最後、骨内部に埋もれている骨髄をお湯でグツグツと煮出しているそうである。もう部屋中、湯気と熱気と椎名林檎のバックミュージックでてんやわんやである。浮いてくる肉片や脂をすくっては投げ、すくっては投げで浮いてこなくなれば、いよいよ仕上げ! 骨にしぶとくこびりついている肉片やスジを水とブラシでゴッシゴシ♪ んでキレイキレイになったら漂白剤につけこんで美しい白色に仕上げるのである(最初は薄い黄色〜黒色がかっている)。見事ピッカピカになったら天日干しで完成! と思うのはまだ早い。そう、骨はバラバラなのである。きちんと分類しなければならない。さらに、全身骨格標本を造る場合はもちろん一個一個の骨をジグソーパズルのごとく組み立てなければならないのである。 もう、パズルマニア垂涎ものである。
