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遠くへ逝きたい~北海道大学~

 

~知らない大学を 歩いてみたい~

~どこか遠くへ 逝きたい~



 「遠くへ逝きたい」 今回は日本最北の地、北海道は獣医希望者憧れの聖地、北海道大学紀行を紹介。といっても実際に行ったのは今から1年前のことなんだが、今さらながらまとめてみますた!
 

10年以上前・・・獣医になるなら北海道大学に行きたい。
そんな風に考えていた時期が僕にもありました。

 あれから長き時を経、かつて少年だった男はオッさん手前となり、積年の夢であった「北海道大学」への潜入に成功したのであった。

 北海道への偶然の出張。奇しくもこれが彼にとって北海道初上陸であった。北海道・・・数々の名所があれど、とりあえず絶対に優先させ て訪れたい場所があった。 「北海道大学」 

 出張事も終わり、ホテルから地図を片手に北大を目指していた。何せ馬鹿デカい大学だから方向オンチ気味のオイラでも見付けられないってことはないだろう、と札幌駅から北上すること数分。ようやく大学の敷地らしき塀にでくわす。が、えーとコレどこから入ればいいんだ? 一応正門から堂々と入りたいのだが右をみても左をみても延々と敷地が続いていてどちらに行けばいいのかもわからない。とりあえずあたりをウロウロしていると、木々や壁が途切れた細い獣道のような場所があったのでガマンできずにそこから潜入。すぐ横に建物、どうやら生協があったようだ。休日にもかかわらず営業しているようなのでまずは土産でも探しに入ることに。

 北大内の建物についに初潜入。こ、これは・・・広いっ!! 大学の生協なぞ2、3箇所くらいしか見たことはないのだが、ダンゼン広いぞこれは。そこいらのコンビニよりも広く明るい。品揃えも以外とありそうだ。生協からしてこのスケールとは、さすがは北大め! 
 しばらく店内を見回しているとレジ横に北大オリジナルグッズコーナーなるものがあるではないか。大学のオリジナル土産!? さすが歴史と伝統ある北大だ! オイラの田舎母校じゃあ大学グッズなんて考えられないぜ。ていうか、もしあっても地方のしょぼくれた大学のグッズなぞ誰も買わんだろうがなぁ。レジのお姉さんの不振な目をよそに店内の写真をカシャリ(北大を見学に来た観光客で生協の写真をとる奴なぞおるまい)。
 じっくりと土産物を見定め、その中で気に入ったのが、コレ。「クラーク先生キーホルダー」だっ! なんと、足元には各学部のロゴ入り、当然獣医学部のを買ったのだ。


北大みやげコーナー





Boysよ、YouがCanできるなら
be ambitiousしちゃいなよ!

 さてさて次は、北大一の名所といっても過言はないであろう、かの「ポプラ並木」 を目指すことに。とりあえずそこいらにあった構内案内図を参考にずんずんずんと歩くが、何せすげー広い、遠い。まだ夏場で、出張の重い荷物を抱えて歩き続けるのは堪えるものだ。だんだんうっそうとした場所に出て人気もなくなってきたが、こんな所に名所があるのか? いやいや、こういう人知れず秘境な所にこそ真の名所と呼ばれるものは得てしてあるものだ。いやいや、ポプラ並木は人に知れまくっているから秘境でもなんでもないわな。・・・しばらく行くと観光客らしき人々がちらほらと増えてきた。あたりには「ポプラ並木こちら」の矢印。 近い! ・・・んー、さてどこだ?

 えーっと、、、モシカシテコレデスカ? あの有名なポプラ並木ってコレですか??? ウッドチップに敷詰められた、もっと幅広い道かと思ってた横幅3人分くらいの道、そして両脇には背の高い木(ポプラ?)が何本かちょろーんとだけ立っていた。通りの入り口には門があり、一応「ポプラ並木」とかいてある。「えー!これがポプラ並木ですか!? なんというか・・・ガッカリだよ、日本三大がっかり名所「札幌時計台」に匹敵するくらいのガッカリだよ! もっと両側からせまるような強烈な圧迫感をかもしだすような威風堂々とした立ち振る舞いのポプラ群を期待してたのにー!!」
 ・・・と思っちゃったのも仕方のないコト。どうやら2004年の台風により並木のほとんどは倒壊してしまい、かろうじて復旧できたのが現存するわずかなポプラ達だということ。ちなみに在りし日のポプラ並木はコチラ (Wikipedia)。うん、こういう画を期待していたんだよなぁ。だが無常にも、現存する並木群は残念ながらかなり小ぢんまりとしたものになり、その雄大さもかなり失われてしまっていた。かつての光景を取り戻すにはまた長い年月がかかるのだろうが、生き残ったポプラ達にはぜひがんばってもらいたいものだ。

 ポプラ達に別れを告げ、再び大学をずんずんと北上する。一番北端にはそう、目指すべき「獣医学部」がそびえているからだ。北大にきたからには獣医学部と家畜病院を拝まずには帰れまいて。途中、大学中央を南北に縦断する大通りに出る。しっかし広い。。。どんくらい広いかというと先をみても振り返っても奥が見えないくらい広い。これ、本当に大学ですか? 
 大学なんだけど、観光客っぽい人もたくさん散策している。ジョギングしている人とかも。 平和だ。

      
北を見ても、南を見ても先が見えません!

 歩くことにして結構な距離、ようやく目指していた文字が現れる。こじんまりとした門?にかかる看板の文字「獣医学部」「動物病院」。この道の奥に、いよいよ待ちわびたあの建物が!! 

 いざ門をくぐり、しばし進むと姿を現す、そびえ立つ獣医学部棟。ここが日本獣医学の頂点っぽい位置にいるかもしれないであろう場所。 おおお、これが、これがあの北大獣医学部か!おおお。。。  
 ・・・なんか普通でした。オイラの母校の校舎とあまり見た目かわらん。が、しかしここは北海道大学獣医学部! きっとこの中では今日のような休日でも、たくさんの優秀な学生、院生達が日夜最先端の学問・研究に励んでいるに違いない! 一見すると真っ暗でほとんど誰もいないように見えるが、きっと暗い中でないとできないような難しい実験や研究をやっているに違いない! 休みだから誰もいないわけじゃないんだ、きっと! だって北大だもん! 外にも人の気配は全くないが外をフラフラうろついているヒマなんてないんだ、みんな忙しいから! きっとそうだ!

     
よく見ると電気ついてる部屋もあるね           玄関は閉まってるか    .

 お隣には佐々木漫画の舞台となった付属動物病院。さすがに病院は土日は休みでこちらも真っ暗。上からみると回の字型をしているらしく、意外と大きそうだ。北大のサイトによると内科(第一・第二)、外科、繁殖科、臨床検査科があるらしい。やっぱり北大でもあまり細分化されてはおらず、内科・外科で大分類されているようだ。

      
北海道大学動物病院全景、入り口



カモ達の憩いの場、
餌はあげないで下さい!

夏の~小川も~サラサラいくよ~

 その広大なありあまる大学敷地内を散策していると、構内には池や川までも存在する。池はけっこう大きく、木製の桟橋を横にたくさんのカモ達とハスの葉が浮いており、憩いの空間を演出している。
 構内をチョロチョロと流れている小川にはサクなんとか川という名前がついていて結構伝統ある川っぽい。非常にちっこくて浅い川だが昔は水も多く、鮭も上ってきていたらしい? マジ!?

 まさに自然と一体な北海道大学。それでいて大学外は札幌市の中心市街地に囲まれている。この都会の真ん中に佇む大自然あふれる広大な空間は自然と人口を見事に調和させたどうたらこうたらうんぬんかんぬん。。。
 



 さらにさらに、なんと大学内には博物館まであるのだ。すごいぞ、すごすぎるぞ北海道大学!(地方の田舎大学では到底考えられない) この建物、元々は理学部の本館だったらしいのだが、1999年に「北海道大学総合博物館」として新たな門出を踏み出したらしい。元々、札幌農学校時代から多数の資料なんかがあってそれらは学部ごとにバラバラに保管されていたそうだが、それらを一まとめにしちまおうってことで作られた総合博物館、まさに歴史と伝統と広大さを併せ持つ北海道大学ならではだろう。入場、見学は無料。となれば入らんわけにはいくまい。
 ・・・で、とりあえず入ってみたがあんましおもしろくありませんでした。。。あんまよくわかんないや。オイラ北海道人じゃないし、まいいよね。とりあえずはクラーク先生とその愉快な仲間達が偉大なようだ。クラーク先生のBOYS BE AMBITIOUSコーナーでとりあえずパチリ。構内撮影OKなのかどうかよくわからんかったので、人がいなくなるのをジーッとまってこっそり撮影(そんなんばっかだな)。別室には後述する大学全景を示す立体模型なんかもあった。こりゃわかりやすいな。アレがここで、コレがここか。お、獣医学部はこいつか、やっぱ僻地だなぁ・・・。こうして見るとあらためて北海道大学というものの規格外の広さを実感させられる。しかしよく作ってるなこの模型。模型同好会の仕事か!?

 
大学見取り図模型(学長の軌跡)


おなじみ、僻地にある獣医学部と家畜病院

 H大の漫画でも御存知だろうが、かつての北大獣医学部は敷地北方の僻地にあり、ただでさえ大学から分離されそうなほどに正門や本部から離れていた上、本キャンパスと獣医学部の間には一般道路が貫通していてさらに離島感を高めていたという。そのため作中では獣医学部は北大とは別の独立した敷地だと一般の人に思われていたというネタも。がしかし、この獣医学部に転機が訪れる。2001年、「環状通エルムトンネル」という地下道が開通し、一般道はトンネル内へ! という感じになりめでたく、本キャンパスと獣医学部との間にそびえるベルリンの壁ならぬ道が排除され、陸続き(元から陸続きだが)となったのだ。しかし、それでも正門や生協などから猛烈に遠いのは変わりないが。


 さてと、無事、獣医学部と病院その他あれこれを見て回り、気が付けば飛行機の時間もせまりつつある。半日近く歩き回ったがまだ半分も見れていないなぁ。最後に忘れちゃあいけないアレを見て帰路へつくことに。おそらくはポプラ並木と並ぶ北大最大の名所「クラーク先生胸像」だ。どうも地図で見ると最初に進入した場所のすぐ横にあったようだが全く気づかなかった。大学中央の大通りの始まり付近に師はおられた。上のキーホルダーでも有名な指差し確認ポーズ像は大学じゃない離れた場所(羊ヶ丘展望台)にたたずんでいるので、ここでは上半身だけ。大学随一の記念写真撮影のメッカだ。この時も、先客がいて記念写真撮影中。通常、像の前横にならんで一緒に写るのが通だが、自分一人だし、自分を写真に撮るのはオイラは好きじゃないんで像だけパチリ。
 
 そしてようやく大学正門へ。ココが・・・北大獣医学部を目指す多くの受験生達の憧れの門。今なお全国多くの者達がこの門をくぐることを目指し、鎬を削っているのだろう。フフフ、だがオイラは今、その門にいるのだ。何の自慢にもならん優越感に浸りながら門をくぐる。普通は外から入る方向にくぐるべきだが、もう帰るので中から出る方向に。ああ、しょせんオイラには北大の門をくぐって中に入る資格はなかったんですよー! と、まぁいい。憧れは憧れのままだから儚く美しいもの。かなわないままがいい夢もあるのだ。皆は・・・憧れのままにするかい? それとも夢をかなえるかい!?


 北海道大学  それは想像以上の、そして期待以上のものであった。そもそも、大学そのものが観光名所となっている所などなかなかないのではないか。そして、それに耐えうるだけの十二分なスペックを持ち合わせているのもこの北海道大学だけではないだろうか。大学外だが「北海道大学植物園」などという施設も存在し、そこも観光所となっている。すごい、すごすぎるぞ北海道大学。ほっかいどうはでっかいどう! 1億人に使い古されたこっ恥ずかしいダジャレも思わず口をついて出るのも今ならわかる。北海道は・・・デカいんだ! そして北海道大学も・・・デカすごいんだああああ!!!

 獣医学部(学科)、特に北海道大学を目指している受験生。ぜひとも時間と金があったら一度訪れてみることをお薦めしたい。必ずや何らかのプラスの力を貰う事ができるだろう。。。オイラも受験前に一度訪れておけばよかったと思った。今回、その全てを見て回ることができなかったが故、必ずやもう一度訪れることを胸に近い、北海道の大地を発つのであった。。。

他にも札幌名所、時計台、赤レンガ、ラーメン横丁、すすきの交番等々も見て回ったが、まぁそんな有名名所はヨソでいくらでも紹介されてるだろうから割愛~。




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