〜知らない大学を 歩いてみたい〜
あれから長き時を経、かつて少年だった男はオッさん手前となり、積年の夢であった「北海道大学」への潜入に成功したのであった。
「遠くへ逝きたい」 今回は日本最北の地、北海道は獣医希望者憧れの聖地、北海道大学紀行を紹介。といっても実際に行ったのは今から1年前のことなんだが、今さらながらまとめてみますた!
そんな風に考えていた時期が僕にもありました。
北海道への偶然の出張。奇しくもこれが彼にとって北海道初上陸であった。北海道・・・数々の名所があれど、とりあえず絶対に優先させ
て訪れたい場所があった。 「北海道大学」
出張事も終わり、ホテルから地図を片手に北大を目指していた。何せ馬鹿デカい大学だから方向オンチ気味のオイラでも見付けられないってことはないだろう、と札幌駅から北上すること数分。ようやく大学の敷地らしき塀にでくわす。が、えーとコレどこから入ればいいんだ? 一応正門から堂々と入りたいのだが右をみても左をみても延々と敷地が続いていてどちらに行けばいいのかもわからない。とりあえずあたりをウロウロしていると、木々や壁が途切れた細い獣道のような場所があったのでガマンできずにそこから潜入。すぐ横に建物、どうやら生協があったようだ。休日にもかかわらず営業しているようなのでまずは土産でも探しに入ることに。
北大内の建物についに初潜入。こ、これは・・・広いっ!! 大学の生協なぞ2、3箇所くらいしか見たことはないのだが、ダンゼン広いぞこれは。そこいらのコンビニよりも広く明るい。品揃えも以外とありそうだ。生協からしてこのスケールとは、さすがは北大め!
しばらく店内を見回しているとレジ横に北大オリジナルグッズコーナーなるものがあるではないか。大学のオリジナル土産!? さすが歴史と伝統ある北大だ! オイラの田舎母校じゃあ大学グッズなんて考えられないぜ。ていうか、もしあっても地方のしょぼくれた大学のグッズなぞ誰も買わんだろうがなぁ。レジのお姉さんの不振な目をよそに店内の写真をカシャリ(北大を見学に来た観光客で生協の写真をとる奴なぞおるまい)。
じっくりと土産物を見定め、その中で気に入ったのが、コレ。「クラーク先生キーホルダー」だっ! なんと、足元には各学部のロゴ入り、当然獣医学部のを買ったのだ。
北大みやげコーナー
Boysよ、YouがCanできるなら
be
ambitiousしちゃいなよ!
さてさて次は、北大一の名所といっても過言はないであろう、かの「ポプラ並木」
を目指すことに。とりあえずそこいらにあった構内案内図を参考にずんずんずんと歩くが、何せすげー広い、遠い。まだ夏場で、出張の重い荷物を抱えて歩き続けるのは堪えるものだ。だんだんうっそうとした場所に出て人気もなくなってきたが、こんな所に名所があるのか? いやいや、こういう人知れず秘境な所にこそ真の名所と呼ばれるものは得てしてあるものだ。いやいや、ポプラ並木は人に知れまくっているから秘境でもなんでもないわな。・・・しばらく行くと観光客らしき人々がちらほらと増えてきた。あたりには「ポプラ並木こちら」の矢印。 近い! ・・・んー、さてどこだ?
えーっと、、、モシカシテコレデスカ? あの有名なポプラ並木ってコレですか??? ウッドチップに敷詰められた、もっと幅広い道かと思ってた横幅3人分くらいの道、そして両脇には背の高い木(ポプラ?)が何本かちょろーんとだけ立っていた。通りの入り口には門があり、一応「ポプラ並木」とかいてある。「えー!これがポプラ並木ですか!? なんというか・・・ガッカリだよ、日本三大がっかり名所「札幌時計台」に匹敵するくらいのガッカリだよ! もっと両側からせまるような強烈な圧迫感をかもしだすような威風堂々とした立ち振る舞いのポプラ群を期待してたのにー!!」
・・・と思っちゃったのも仕方のないコト。どうやら2004年の台風により並木のほとんどは倒壊してしまい、かろうじて復旧できたのが現存するわずかなポプラ達だということ。ちなみに在りし日のポプラ並木はコチラ
(Wikipedia)。うん、こういう画を期待していたんだよなぁ。だが無常にも、現存する並木群は残念ながらかなり小ぢんまりとしたものになり、その雄大さもかなり失われてしまっていた。かつての光景を取り戻すにはまた長い年月がかかるのだろうが、生き残ったポプラ達にはぜひがんばってもらいたいものだ。
ポプラ達に別れを告げ、再び大学をずんずんと北上する。一番北端にはそう、目指すべき「獣医学部」がそびえているからだ。北大にきたからには獣医学部と家畜病院を拝まずには帰れまいて。途中、大学中央を南北に縦断する大通りに出る。しっかし広い。。。どんくらい広いかというと先をみても振り返っても奥が見えないくらい広い。これ、本当に大学ですか? 大学なんだけど、観光客っぽい人もたくさん散策している。ジョギングしている人とかも。 平和だ。 |
|
![]() ![]() |
H大の漫画でも御存知だろうが、かつての北大獣医学部は敷地北方の僻地にあり、ただでさえ大学から分離されそうなほどに正門や本部から離れていた上、本キャンパスと獣医学部の間には一般道路が貫通していてさらに離島感を高めていたという。そのため作中では獣医学部は北大とは別の独立した敷地だと一般の人に思われていたというネタも。がしかし、この獣医学部に転機が訪れる。2001年、「環状通エルムトンネル」という地下道が開通し、一般道はトンネル内へ! という感じになりめでたく、本キャンパスと獣医学部との間にそびえるベルリンの壁ならぬ道が排除され、陸続き(元から陸続きだが)となったのだ。しかし、それでも正門や生協などから猛烈に遠いのは変わりないが。 |