クスリのおはなし




 世の中にはたくさんのクスリがある。獣医学科においても当然さまざまなクスリを扱う機会がある。しかしクスリにもピンからキリまで、ちょっぴりヤバメのおくすりも存在する。それ系のクスリというと覚醒剤とか麻薬とかが思い浮かぶだろうが、それぞれ細かく分類されており、法律なども異なる。一部では医学で用いられるものもある。仮にも医学系の学生およびそれを目指そうとする者ならば知っておいても損はないだろう。


クスリの種類
麻薬:麻薬および向精神薬取締法
アヘン系(モルヒネ、ヘロイン、コデインなど);アヘンから抽出される。モルヒネは医学上では非常に強力な鎮痛剤として用いられる。投与法は静脈注射。急性中毒では昏睡、呼吸抑制などが起こり、死亡することもある。禁断症状は烈しく、耐性があり依存性も高い。
コカ系(コカインなど);コカの木から抽出。医学的には粘膜の局所麻酔として使用される。しかし、急性中毒として興奮、不安、精神錯乱などの精神障害や頭痛、腹痛、嘔吐などの副作用もある。ドラッグとして使用する場合は粉末を水に溶かして鼻粘膜などから吸い込む。禁断症状はないが作用時間が短いので精神依存性がある。
合成麻薬(LSDなど);LSDは正式名リゼルギン酸ジエチルアミンという。麦角から合成される。精神医学において研究開発が行われていたが、医療効果がなく、幻覚・幻想、躁うつ状態などの精神障害を引き起こしたため製造中止。心理依存はあるが、身体依存・禁断症状はない。

覚醒剤(アンフェタミン、メタンフェタミン):覚醒剤取締法
 感覚高揚、疲労感減少、集中力や運動力の増大などの覚醒作用が起こるが、急性中毒として頭痛、幻覚、妄想や興奮後の疲労・抑うつなどがみられる。静脈注射で使用。習慣性があり禁断症状もみられる。戦中戦後、流行したヒロポンはメタンフェタミンのことである。

アヘン(アヘン):アヘン法
 ケシの茎からしみ出る液体を乾燥させて得られる。ひじょうに苦い。パイプなどで吸う。心地よい陶酔感に浸るが常用すれば脱力感、倦怠感、精神錯乱などを生じる。烈しい禁断症状あり。

大麻(マリファナ、ハッシシ):大麻取締法
 知覚異常、幻覚作用、理性喪失などの精神障害が起こる。急性中毒は他のドラッグに比べ弱い。葉っぱをタバコのようにして煙を吸う。身体依存、禁断症状や耐性はないが心理依存することがある。


 
 このようにドラッグは非常にコアイものばかりです。一部医学で使用するものもありますが、医師(獣医師)免許が必要です。正しい知識を身につけておいて過った使用や安易な使用はやめましょうね。確実に人間辞めれますよ?いろんな意味で。

参考文献:「図解中毒マニュアル」 同文書院


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